からまつ(最期の?)

大学の同窓会からお誘いがあり、研修施設の「からまつ学寮」へ行って来た。

40回近くも行ったところだから、ルートや周辺も含め、懐かしいところである。

それ以上にこの場所に登り窯を作り、宿泊棟の陶壁を制作したH先生は「からまつ」の主だから、メンバーに加えるように進言した。そしてH先生を常に支えていたT先生も。

退職した名誉教授3名と昔の女学生十数名でのバスツアー。

学寮は利用の減少と維持費の負担で廃止が検討されているらしい。

仕方ないことだろう。

俺は、「合宿の集団生活でみんな仲良くなりましょう。」という趣旨には馴染めない人間だ。団体行動という抑圧的な言葉には虫唾が走るから、嫌な思い出も多かった。

今世紀になってからはかなり改善されて来たが、先々まで続けられるものではない。

講堂の片隅に置かれたピアノ。これは救いだったな。4年ぶりのご対面。

さらにチューニングが狂って辛い状態になっているが少し弾かせてもらった。

10年前まではここから自宅までの60kmを、何度か自転車で走ったものだ。

赤い瓦が緑に映える快いサイクリングだったが、あれから風景は劣化して、災害も続き、新緑の爽やかさを楽天的に享受できなくなっている。

それはともかく、H先生は嬉しそうだった。彼のための企画だったかもしれない。

この後、三次ワイナリーのレストランで豪華な食事。これが同窓会のメインイベントか。コロナの制限からようやく放たれて、ワイワイガヤガヤ。

みなさん、幸福そうでした。