電車通勤のときは時々歩いて見たりする。
広い川幅に斜めに架けられた橋だからとても長い。
ちょっと車の音がうるさいが広々とした眺望のためかさほど気にならない。
この橋に並行して高圧電線が架けられているのだが,その電線に鳶がとまっている。
ポツンと一羽だけ。
孤高。
どう見ても賢そう。
何も考えてはいないのだろうが、あの視点からは「客観」が得られるのではないか。
堤防の上をしゃにむに両手を振ってウォーキングに励む人々の列。
信号が変わるたびに浪のように押し寄せる車の群れ。
川面をじっと見つめている鷺の姿も飄々として禅僧のようだ。
時にはこういうフォームで過ごしてみるべきなのだろうな。
