八月は連日「暑い暑い」を繰り返していたのだが、さすがに九月になったら夜のクーラーが要らなくなった。

久々のお迎えに保育園へ行くと、イチョウの大樹の周りに幾つか銀杏が落ちていた。月末には一面が真っ黄色になるはずだ。今年も俺はそれを拾って近くの川で実を洗い出すのだろう。退職後3年目の秋。中学高校なら卒業が近くなる頃。

孫No.3は年中さんで一階のコスモス組と教えられてきたが、頼りないので6年生の孫が付き添ってくれる。6年生の孫が履く靴は俺と同じ25cmだ。身長は女房と変わらない。近所に居るその子の同級生もすっかり大人びて来て、女の子は薄化粧している。心身ともに急成長する年頃に我が身の老落を重ねて、人生の秋を感じる。

午後、知人の展示を訪ねて地区の文化センターに行き、併設する図書館を覗いたら老人の群れが雑誌新聞コーナーを占領していた。嫌なものを見た。即Uターンして退出する。あんなにはなりたくない。

夕食後のテレビで田中泯北斎を演じていた。はまり役、かっこいい。

デジタル化された100年前の大震災の映像を見る。