今春、美術科を同時に退職された美術史担当だった方と、本来なら一緒に退職するはずだったデザイン担当の同僚の墓参りに行った。
10年前の9月末に突然の病気で亡くなった時、俺はリンパ腫の生検手術で葬儀に出られなかった。東北の大震災があり、能天気な日常が一変した年である。
昨日に訪れたばかりの黄金山の麓、丹那の旧家なので墓地も落ち着いた雰囲気が漂う。
この後、お宅で仏壇に花を供え、奥さんと思い出話を交わす。
いろんな人生があるものだ。そんな当然のことを実感する機会は多くない。
そして幸運に恵まれて過ごしている日常生活が、ちょっとした歯車の狂いで崩壊するなんて考えもしない。
同僚の娘に誕生日祝いのポップアップを送ったら、めっちゃ喜んでくれて幾つも動画が。ずっと手を繋いで歩いてくれる、数少ない女の子だから大事にしたい。
「月が綺麗ですよ」とメールが届いて、外へ出たら見事な満月。いいものですね。
孫No.1の誕生日が近いが10歳ともなるとセレクトが難しい。九月は誕生日のプレゼントに四苦八苦する。明日は街に出てみるかな。