年末の天候は荒れ気味で大寒波も来るという予報だから、孫が所望していた千年杉に行くことにした。我々が住む伴からは登山口まで15分もかからない。
千年という触れ込みだが樹勢も盛んで、まあ五百年がいいところか。7つの枝幹に分かれているのでそれほど大きくは感じない。でも高さ40m、広島では珍しい巨樹である。
500m以上の標高がある岳山頂上からは伴地区、孫の家、また瀬戸内海、宮島も遠望できる。実際に登る標高差は300m程度だから難コースでは無い。しかし、降り積もった落葉は、まだ油っぽく艶やかで足が滑る。5歳児は何十回と転んでいた。
このご時世ではマスクをつけずに出かけられるところは山しか無い。
それでも珍しく3時間近い往復で誰にも会わなかった。
急峻な山道を手を握り体を支えて登り降りする中で、お互いに伝えあえるものは大きいと感じる。
夕食前には東京の孫とビデオ通話。頻繁に動画を見てるから一年以上会っていないとは思えない。直接では無くてもかなりのことが伝わっているとも感じる。
いろんな形のコミュニケーションがある。