好きな花は何ですか?と尋ねられて考えてしまった。
嫌いな花も、好きな花も無い。
食べ物の好き嫌いを聞かれても困る。
数少ない食べ物をつべこべ言わずに食べてきた。選択は在り得ない。
(脱脂粉乳はまずかったけど)
1時間ぐらい後になって、オオイヌノフグリが好きだったなと思い出す。
亀岡の親戚に行く時に、駅からのあぜ道に咲いていた青い小花。
そして酸っぱくなった白菜の漬物。あるいは揚げたてのコロッケ。
好き嫌いが言える時代ではなかったが、選択ができなかったことは悪いことでは無い。好き嫌いの両方を受け入れなければならないのは世の常である。
それができないところから歪みや差別が生まれる。
今日の午前は雲ひとつ無い秋晴れだった。
テニスコートに行く手前で坂道を降りてきた自転車。間一髪でブレーキ。怖ろしや。
光が美しければ全てが輝く。
自宅の裏にこんな廃園があれば嬉しいけれど、徒歩15分でこの世界だ。