日赤で治療を受けている。その合間に向かい側の千田公園を散歩。秋のような爽やかな光が溢れていて、点滴の疲れが吹き飛ぶ。
ここは広島大学跡地で奥に見えるのは古い校舎。
シロツメグサが群生する広い緑地には若者、子供連れの若奥さんから老人で賑わっている。コロナの流行って本当か？
この跡地には高層マンションがいくつも建てられて都心の高級住宅地として大人気だ。
広島大学は市内から引っ越した。
40年以上前、俺が広島に来た時に決定され、30年前に移転が完了した。
当時もバカなことをするなと呆れたが、こうして歩いてみても本当にもったいないことをしたものだと情けなくなる。
この場所に若い学生がたくさん群れ集っていたら、どれほど広島の街が輝くことか。
昨年、広島は若者の県外流出No.1となったと知って驚き、意外だったけど、かなり広大の移転は影響している。防波堤というか拠点を失って、山口県や島根県で見られた現象が広島にも及んできたということだ。
3人の息子も現住所が東京と京都と広島だが、そのきっかけは進学だ。息子の一人は広大も候補にしていたが、市内から２時間近くかかる標高200mの田舎には幻滅して、結局は関東の大学へ進んだ。（当時、広大教員だった友人の反対もあったけど）
夕方、大量の落ち葉をゴミ置場に運んで戻る時、女房が大きな声を挙げた。
東の山の端に巨大な満月。（この写真よりも赤みが強い。）
素晴らしい！五百円払ってもいいぐらいだ。イタリア映画の１シーンみたいに。
