明日が雨だって?
信じられない綺麗な空。
リゾートホテルの庭で見たらもっと綺麗かな。
戦火の中東や飢饉の貧民にも空は広がっているけど、やっぱり綺麗だなって思うのかな?
太古の昔から何十億人もの人々が空を見上げ、美しさに心を震わせてきたことだろう。
千年前の人たちはどんな気持ちで空を眺めたのか。全然違う見方があるのかもしれない。
1億年前、恐竜たちも同じような空を見た。恐竜は何か特別な感情を持っただろうか。
いまから何億年かはこのような空が続くはずだ。でも、それを見る人類は存続しているか?
それどころか俺はあと何年、空を眺められるか。
飛行機のライトが見える。
いま、地上を離れ、空を飛んでいる人は何十万人居るのか?
街の灯りや車のライトが1万m上空の窓から見える。
夕暮れを追ってジェットは飛ぶ。
音速を超える速度で地球の上を夕暮れが走る。
それを想うと夕食の準備をする人たちはとても慌ただしい。
夕暮れを追って夜が地表を突っ走っている。
俺はチューハイですっかりご機嫌だ。