Once Upon a Time in Hollywood

f:id:mhorio:20190909220145p:plain

久々に映画館に行った。といっても近所のシネコンだから映画館という気分にはなれない。1969年を舞台にしていることもあって知人からいろいろ尋ねられたので、これは見に行くしかないわけです。それと、最近1969年の音楽がバラカンの番組で特集されていたこともあって、50年前は自分の中で存在感が強くなっていもいた。

映画は当時のパロディが溢れていて、If、もしもこうだったら?という可能性を楽しみつつ現在の不満を和らげる効果でヒットしているのかな?アメリカでは。

ディカプリオとブラピという2枚看板を巧妙にバランスよく使っていて、そこを味わうのも良いが、タランティーノだから主軸はブラピだ。

ちょこっと出てくる当時のテレビ番組、ボナンザ、グリーンホーネット、コンバットなどはリアルタイムで見ていた。あのころのアメリカテレビ番組は面白かったなあ。

ビートルズの音楽と同様に同時進行だった。もちろん圧倒的な貧富の差はあったけれど情報に関しては同時。但し日本国内のチャンネル数で受信の機会が異なっていた。

今にして思うとグローバル化アメリカナイズ)の第1段階だった。その次にはパソコンの普及とWEBがそれを徹底していく。

タランティーノの映画は全体として伝わる内容は無くて、幾つかの断片的なエピソードやシーンが印象に残る。それが現代的で良いのだが、この作品では不遇を嘆くディカプリオを慰める大人びた少女俳優とのやりとりが面白かった。少女のモデルはジョディ・フォスターかも。

ブルース・リーが投げられるのは対中国の憂さ晴らしか?

シャロン・テート事件は9.11ぐらいにショックだったんだな、とかいろいろ想像した。

B級俗悪男のタランティーノだからこそで、ビスコンティみたいな侯爵様とは生まれ育ちが違う普通人が極々当たり前の視点で受け取れる。

とても長い作品だけど、それを感じること無く楽しめました。