原初の風景

マラケシュに居る。
カスバや砂漠を巡る長距離のバス移動で、アトラス山脈を2回横切った。
世界の西で天空を支えるギリシャの神、アトラス。標高4000m前後の高山は雪を被って白い。
褶曲や断層の典型が巨大なスケールで眼前に展開する。

草木もまばらな荒野でも羊やヤギを放牧する人の姿がある。
1万年前もこんな生活があったのだろう。
そして1万年後、このように人々が暮らしているかもしれない。
電気があったことも忘れて。