ホイアン

二日目、ダナンに飛ぶ。
ダナンと聞くとB52爆撃機の空軍基地hが連想されるが、今は静かな地方空港だ。
広大なビーチがあり、リゾートホテルが並んでいる。将来、ワイキキみたいになる可能性があるけど、これほど多くのホテルに客が呼べるのかな?
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水路や池の周りに雑然と住宅がある、そんな光景を至るところで見られるが、夢の中で何度もこういうシーンを見ている。親族の体型は東南アジア型なので、どこかに情報が残されているのかもしれない。
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ベトナムに行くなら中部の古都を訪れたいと思っていた。
日本人町のこと、そして彼らが造った橋が気になっていたのだ。
予想したよりも小さいが、とても賑やかな街路の中心にあって、400年のやつれを感じさせない。
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橋を守る猿。反対側には犬の像が祀られている。
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甍の波が中国の蘇州を思い出させる。
漢字と仏教をベースにした東アジアの文化圏だから心理的な距離は近かったのだろうけど、17世紀に一攫千金を求めてこんなに遠くまでやってきた人が少なくなかったとは。

実家の近所の路地奥に角倉さんという西欧人っぽいおっさんが居て、近所の人はあの豪商、角倉了以の子孫だとか言ってた。日本最大の御朱印船は角倉のものだったそうだが、莫大な富も400年は続かなかったということか。多分、ただの噂話だろうけど。

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御朱印船は500トンクラスに数百人が乗り込んだものもあったそうだ。案内人は西欧人が多かったというから現代の航空事情に通じるところがある。
冬の北東季節風と夏の南東季節風を利用するから早くても半年の旅になる。日本から銀を積んでいって絹製品を買って帰る。
必需品でなくて高級嗜好品が目的だったとは信じがたい話だが、身の回りの物で何とか暮すのが基本だから、これほど遠くまで行く動機としては理解出来るな。

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街中いっぱいの観光客。日本人、韓国人、中国人、フランス人、ロシア人といったところが外国勢の主流だ。400年前もこうしていろんな国の人が集まっていたのだ。
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最近まで続いた長い戦争でほとんどが破壊されたベトナムで、昔が残された数少ない町、ホイアン
良いところです。
やっぱりこういう古い町が俺にはしっくりくるなあ。

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中庭を見下ろす。

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中庭から見た2階。
何百年か人々が狭い空間で、せせこましく暮らしてきた。その中から文化が生まれている。
大自然の中で、のびのびと成長して・・・・」
という常套句があるけど、それだけならオランウータンだ。