これは銅板葺きの可動式茶室。
建築好きな次男から静岡の秋野フク美術館のユニークさは聞いていたし、赤瀬川などとの路上観察はよく知っていたのだが、こうしてまとめると個性が明確な輪郭をもって見えてくる。
趣味人のお遊び、普請道楽の極みと言えないこともない。
しかし、実用や効率ばかりの現代で、このゆとりが嬉しい。
フランスの建築家ルドゥーに影響されたとある。
彼の非実用的なシンボルとしての建築は俺も大好きだ。こういうミニチュアをいくつも作ったことがある。
この建築家が造っている植物と一体化したような建物で暮らすこと、それを維持することは簡単ではないから実際の現状も見てみたい。