闇夜

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駅から我が家までの最短ルートは街灯が少なくて真っ暗闇を味わえる。
交通至便と草深い田舎が並列しているところが大きなメリットだったのだが、いよいよ四方を宅地に囲まれて窮屈になってきた。ユートピアは何処にある?
そんなものは無いのだろう。定着すればシガラミに捕われる。
それを虚に求めて芸術に耽るか、留まることを避けて旅ガラスを全うするか。
ユートピアは場所でなくて時間の中にある。
30代前半は天国だった。
友人が集い、語り、歌い、食べて笑って・・・・
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近くから笛、太鼓の音が聞こえてくる。
神楽のお囃子だけど、こんなに早くには無かったはずだが・・・
真っ暗な杉林を抜けて最寄りの神社に向かうと、賑やかなサウンドと眩い明かりが見えてきた。
缶麦酒を手にした中高年が多い。
広島近郊の住宅地は島根方面の町から転出してきた人々がたくさん住んでいる。
このワイルドな舞踊劇を見る目も俺とは当然に異なっているだろう。
異邦人なんだな。