アンコールワットは彫刻を撮影する時のような面白さと難しさにあふれている。
また、太陽光のもとで迷路を進んでいくのでシーンが次々に変化してモチベーションが掻き立てられた。
アンコールワットは午後が鑑賞に良いとされているが、順光になって絵葉書のような写真が撮れるという理由だろう。
翌朝、早くに再訪してじっくり眺める。
自分が見ている物を映像に定着するのはとても難しいことだ。むしろ写真も幾つかあるリアリティのひとつと考えるべきなのか。
巨大な建築にぎっしりと詰め込まれた内容を、ゆっくり見ている時間が無いから、ともかく撮っておいて後で見直すという役目も、旅の写真にはある。
本当はスケッチするゆとりが欲しいけど。
これをベースに、安定した国になってほしい。