テレビ

夕食後、同僚に借りたDVDを見ていた。
4分間のピアニスト」。暗く重いテーマだが、演出の密度と画面の空気に集中させられる。
その時、電話が鳴った。夜10時過ぎ、何だろうと思って出ると、友人からで「いまやってるテレビが寛太君の世界みたいでおもしろいよ」という。
NHK「仕事の流儀」に切り替えると真鍋大度の特集だった。しばらく見てると次男から「兄ちゃん、テレビに映っとったよ」と電話。
真鍋氏が率いる「ライゾマ」に息子が居候して仕事していたころに、青山や白銀台のスタジオにも行ったことがある。半分はアート活動で、残り半分で突拍子も無いものを作っていたが、それで飯が食えるのは、さすがに東京だなと感じていたら、昨年あたりから紅白の電子装飾などで表舞台で見かけるようになっていた。そしてこんなメジャーな番組で特集されている。
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翌日にも、女房の友人から「寛太君、見たよ」と電話があり、この番組の普及度、テレビの浸透力とともに、テレビで取り上げられること、映ることの価値があまり低下していないことに驚かされた。
巷で言われるほどWEBサイトに押されてはいないのかも。
最近はニュースもドラマもほとんどテレビを見ないので、世間全体がそんな流れになっているかのように思ってしまう。
ちなみに映っていた当人はテレビを持っていないから、何のことやら?なのだろう。
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まさかこういう表現が一般人に受け容れられるようになるとは考えもしなかった。
ライゾマのメンバーは30歳代後半。少年時代からパソコンに触れて、自然と数理で形にするようになったのか。思えばこういう行為はピタゴラスの時代から人間を魅了している。
時代は変わり、美術も変わる。