７５人とこじんまりした学年でタバコを吸うものも居らず、おとなしい。
全員でカレーの昼食を作っている間、講堂のピアノに触る。
静かな山奥で、分厚い床板の大きなスペースということもあるのだろう、一音一音が沁み込むように美しく響く。ここでギターも弾いてみたい。おれは色彩よりも音色に強く反応するようだ。
今回、俺はゲスト扱いと勝手に解釈して帰路は自転車でと、バスのトランクにパッキングして積み込む。帰りは下り坂で楽々と読んでいたが、初夏のように暑くなり午後には風が強くなって、走り始めの緩い上り坂でヒイヒイと苦しむ羽目に。
しかし、新緑に褐色の瓦屋根が映える田園の美しさに心は和む。
車は少なくストレスは感じないし、前夜、国土地理院のサイトから詳細な地図情報で旧道、農道など脇道をチェックしてプリントしておいたので、ゆっくりのんびりと田舎の風情を味わえた。
自宅まで約６０ｋｍだったがトロトロの走りで３時間半。今回はロードレーサーだったから尻も痛くならず余り疲れなかった。
これに乗る時はヘルメットを被るようにしている。高校生から「頑張ってください！」と励ましのエールを受けることも。ま、スポーツ気分です。
きょうは「サイコーだ！」という時間をたっぷりと持てた。
人生、こうでなくっちゃね。
