Sunday

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ちょっとだけのつもりが土日と二日続けてムキムキのテニスで汗ビショビショ。
特に俺は汗っかきで目の中にも塩水が入り込んできて、海で泳いでいるようなもの。
これだけで週末を終えたら情けないので文系らしく美術館へ。
歴代ヒロシマ賞の展示。三宅一生の作品はちょっとでも手を触れそうになったら注意してやろうと身構えたオバハン二人の視線がウザイ。噛んでいたガムを押し付けてやろうか。

ウディチコのビデオ映像作品は、平和公園での実際のパフォーマンスよりも数段カッコよく編集されていた。現場の強力プロジェクターに電力を供給する発電車の騒音や観客のざわめき、夏の夜の蒸し暑さなど綺麗さっぱりカットされて静寂の鎮魂歌に仕上がっている。
パフォーマンスで成功した作家は映像化がうまい。なるほどなあ、と感心。

そのあとサロンシネマへ。「エレニ」
見れば必ず寝てしまうギリシャのアンゲロブロス。
今回はすごい。映像美、絵画であり、演劇である。
映画はリアリズムとわかりやすさに傾きすぎている。ハリウッドは一種の社会主義リアリズムだ。
でも後ろの3分の1は余計ではなかったか。
左右対称の平面性で貫かれてきたカメラが突然斜め構図になって、変だなあと感じたらストーリーも象徴から記録・告発になって分裂した。ま、これは彼のこだわりだから仕方ないのだけど。