しずか

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今年もO大の後期試験が終わってから、どどっと我が美術科に入学手続きがあった。
相当数の不本意な入学者を迎えるということだけど、(まず失望させることはありませんからご安心くださいね)この次期にこのような形で来てくれるのは他の学科ではないことで、良いこともたくさんある。
世界でも短期大学は本格的な学習への接続としての機能が重要視されていて、手前味噌になるけどホントに合理的で優れたシステムなのです。
カリキュラムはみっちり詰まっていて、集中的に学べるし、まじめに勉強すれば一流どころの大学でも編入できるので、不足を感じるなら2年間でも大都会をぶらぶらして見識を広げられる。
だいたいだけど下宿で私立の美術大学に行くと年間300万円ぐらいはかかったりするが、それが半額以下で済むのでたいへんお得。
もちろん、ちょっと力が足りなかったとか、少々財布に余裕が無いという人に学習機会を提供することも大きな使命なので、これからの時代にはますます必要度が高まるはずだが、いまのところはそうでもない。
これはおかしな話で、大学というところは、勉強が好きで、そこそこ能力もあるという人のために作られた装置なのだが、そんな人は(10%はいるだろうけど)30%もいない。
なのに進学率が50%を越えて、大学制度が国民の大半に対応するなんて無理なことなのです。
大学以外にもっと多様な在り方があってもいい。つまり大学らしくない教育を意識的に考えたい
ということで、こういう発想はどんな仕事でも必要じゃないでしょうか?

教育のコストパフォーマンスは測りにくいもので、たいていの場合は出費に見合う成果を得られません。大学を出る金があればかなり高級な車が買えて、いい気分を味わえるし、まず思うように走らないなんてことは絶対にないでしょう。映らないテレビ、冷えない冷蔵庫、そんなことは有り得ないけど、学校は本人次第なので、何もしなければ何も生じない。パソコンに似てますな。
もちろん(自分の仕事なんで)否定しているのではありません。考えようによっては全く非物質的なことに大金を費やすのですから高度にエコロジカルな行為なのかも。

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