Red

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ちょっと自由時間が膨らむこの時期、いつも歯の手入れをしている。
すこしの補修でまだ何とか使えそうだ。
何となくお金を使いたくなって、帰り道に何軒か店に寄る。
まず、この前に甦った自転車、ハンドルグリップをマトモなものに替えてやる。
かなりオシャレに仕上がってきた。
次に春めいた服も買ってみたくなって、真っ赤なコットンセーターを選ぶ。
そしてレンタルCD店で何枚かのCDを借りる。

帰宅してから気づいたのだが、今年買った手帳は赤、ウィンドブレーカーは赤、昨秋に買ったショルダーバッグも赤。
還暦の「赤」を誰しも連想するだろうが、無意識に求めているのだ、この色を。
団塊が還暦に突入している今、流行色は「赤」です。

CDは徳永英明のVOCALISTの1と2、それとCOLD PLAY など。
ずいぶん前に評判になったので今更どうこう言うことはないだろうけど
個性的な女性ボーカルが徳永という男の極めて中性的な声で歌われることで、歌そのものが、とりわけ歌詞が鮮やかに浮かび上がって聞こえてきたのにはびっくりした。

子供のころは作詞家が作曲家と同等に扱われることに疑問を持っていたけど、今なら「詩」を上位に評価する。詩は単なる言葉ではない。メロディやリズムを伴って「歌われた」ものだった。
それがポップソングの形で甦った。
陽水のデタラメや荒井由美の転回は天才的だけど、いまひとつ好きになれない中嶋みゆきとか、顔が似ているだけでなくセンチメンタルな嗜好なども含めて相当に嫌いな、さだまさしなんかも、やっぱりヒットするだけのことはあるなあと感心させられた。
反対に、こんな歌は知らなかったし、やはりご本人で聴きたくなる竹内まりあみたいな人もいて夜遅くまで楽しめた。

ホーギー・カーマイケルのSTAR DUSTみたいな名曲をひとつだけ作って、その印税で細々と暮らすなんて、できたらいいなあ。