小人閑居して・・・

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小人閑居して不善を成す。
ホンマに1人で家にいて暇にしていると愚かなことばかり考えたりしているものである。
女房が2週間ほど海外に行って、1人暮らし4日目。
今朝から猫の顔も見ていない。
息子は早朝に出勤するし、町内は密度が低く人声もせず風の音ばかり。
一昨日のスパゲティと昨日の蛸めしがあるので今日は調理の必要も無い。
先日の展覧会のパンフレットを印刷に出さねばならないので、パソコンに向かうが集中が切れると一杯飲みたくなるし、(「肝臓、異常なし」のお見立てを頂戴してアルコールが増えた。)そうするとコタツで寝転がりましょうかということになり、テレビを見ると眠ったり起きたりで夜になる。テレビとコタツの堕落セットを広い奥の間に移してみたら、とても居心地が良くなってしまったのだ。
授業が終って、会議や打ち合わせばかりと不定期な勤務になり、雨やら風やら雪やら花粉やらで出かけられない口実は幾らでもあるこの頃だ。
そんな夜、チェット・ベイカーのライブを見た。
甘いだけの浮わついたトランペッターと思っていたが、緊張感の在る演奏だった。思えば最近全然音楽を聴いてない。その後、古いギリシャ映画「日曜はダメよ」を見る。この舞台になっているピレウスを女房たち(次男も一緒)は訪れるはずだ。適当に働いて、ウゾーを飲んでブズーキを弾いて踊る。こんな暮らしはもう無いだろうな。
思えばこの前に会ってきた長男はいまミネアポリスというシカゴより北の寒々とした街にいる。
家族が1万kmずつ離れているけど不思議と遠い感じがしない。

ということで今、自室でジミー・スコットを聴いている。ステレオのボリュームを相当にあげて。癖の強いボーカル。ウッド・ベースを弾きたくなった。