CONCERT

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オーケストラを聴く。
ベートーヴェン
モーツァルトのような出だしから突然に「これ、何?」という違和感をぶつけてくる。
常に過激だ。
「アホにはわからんだろうが」という高慢も感じられるが飽きさせない深みがあることは確かだ。
大芸術だと思う。だから寝てしまう。
芸術映画でも寝てしまう。マッドマックスなら眠らない。
ホールいっぱいの聴衆は大拍手だ。何を感じているのか皆さんは?
やっと「難しい音楽」が終わってくれたのを喜んでいるのだろうか。

ショスタコーヴィッチ
かなり期待していたのだが、さすがに裏切られなかった。
60分という長丁場だが、程よいタイミングで大音量のパンチを浴びせるので眠らない。
居眠りさせるような退屈な音楽を書いていたら、人民の父スターリンに粛清されてしまう。
よくできたアメリカ映画のように完成されていて「誰にも理解できる」わかりやすさ。
俺のように西欧クラシック音楽の素養が無いものにも疎外感を感じさせない。
これが社会主義リアリズムか。
現在の映画の迫力レベルに50年前に到達していた。
指輪物語みたいに、内容がどうこうではなく「いやあ、ともかくすごかったなあ」というような感激。
100人近いフルオーケストラでベースでも8本。重低音、大音量。
たいしたものだ、職人だ。楽しめた。