カバさん

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今にして思えば、西郷サンに惹かれた伏線として上野動物園でのカバさんとの出会いがあった。
公園内の美術館はどこも興味を引くような展示がなかったので、恵比寿の写真美術館に行こうとしていたとき動物園の表示を見て、ふとカバをみたくなった。広島にいないから何十年もご無沙汰だったし。
この季節だから人は多くない。入ってすぐにパンダがいて「ああそうか、ここの名物だったのか」と一応拝みにいく。
なるほど人気が出るはず、可愛い。中国語を話す人たちがケータイで写真を撮り合っている。
それよりもこの動物園の見ものは展示方法だ。
何度か訪れている女房から話は聞いていたが、密度の濃さと植物園を兼ねられるほどの多様な樹々に感心しつつ、右手にデジカメ、左手にビデオと撮りまくり。ガラス窓が多いので焦点合わせがラクチン。
そしてカバ。すごい!この量感とヌメヌメした質感。眼球は人間とそっくりで別の生き物みたい。延々と草を噛み続ける大きな牙を隠した口。ベンチに腰掛けてしばし見とれていた。