西郷さん

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上野公園には何度行ったかわからないほどだが、西郷像を見たことが無かったので、帰りの飛行機まで時間があったから寄ってみた。
なんとも巨大な頭でマンガのようだなと感じた。というよりもこの像を見て、これまでに描かれたマンガを思い出していた。
ゆっくりと近づきながら周囲を回って見ると、なんともよく出来ているというか一級品の気配が濃厚である。
衣服の襞も表現になっているし細部も細工になってない。何よりも全体の量感に圧倒される。
これは認識を改めねばならん、再評価されるべきものではないかと興奮高まってきたが、左手にある説明板を見ると作者はあの「高村光雲」大先生だった。
以前に千葉大園芸学部の廃園(のようなところ)で立派な彫刻があるなと感心して、裏側の刻印をみると高村光太郎だったということがあった。
こういう時って自分の審美眼が証明されたようで少し嬉しくなるものだが、もちろん高名でない作家のものでもいいものはいっぱいある。
だから最初にタイトルを見たり作者を確かめたりするのはつまらない。
ガイドブックもつまらないのだが、そう何度も訪れることが出来ない旅先では利用する方がいいかもな。