桂離宮

 

 

 

徹底した普請道楽と、それを維持するメンテナンスで桂離宮は群を抜いている。

そしてフォトジェニックだ。

水平垂直で「雑」が無い空間。こんな所には暮らせないな。

月見を風雅に味わう場所なのだから。

竹製の雨樋。昔の我が家もこれだった。大雨の日に近所の竹屋に半分に割った竹をオヤジと一緒に買いに行った。何故か恥ずかしかった。

表玄関は細竹の目隠しだった。これはすぐに朽ちて割れ目から粉が吹く。それも貧相で恥ずかしかった。

そんなことを桂離宮を見ながら思い出していた。

松が雲のように仕立てられている。作業する人には形が見えないから、向かい側から指令を出しているのか?

手入れする人がたくさん必要だから相当な維持費が掛かっている。

毎日200人ほどの参観があり、ひとり1000円を徴収しているけれど、それだけでは赤字だろう。

 

三月三十一日だ。明日から新しい手帳を使う。

早速にCT検査があり、どんな結果を書き込むことになるか・・・・・

まだ桜はチラホラだけど市内への川土手は桜並木だ。風流を味わうために自転車で参ろうかのう。