フォークアート、プリミティブ、素朴派、民俗美術、エスニックなどと呼ばれる分野の美術や音楽が好きだ。
インドに旅行したのも大きかったな。布地や楽器を買って帰ったり、職場にはお香やカレーの匂いがいつも流れていた。
毎日、遊んでいるようなものだった。今にして思えば夢のようだ。
今日の朝、大学に行った。美術科が移転した2号館が近々に解体されるので、何か残しておきたいものがあればと見に行ったのだ。
付属の幼稚園児が描いたのか、建物の外壁や階段廊下にいっぱいの落書き。
もう美術科には壁画を描く余裕は無いのかな?
退職して3年になろうとしている。
何十年と通った道を走ると懐かしい気分が蘇るけれど、大学に入ると「もうすっかり切れた」と感じる。
守り続けるべきものを失ったのか、そんなものは初めから無かったのかもしれないけど、時代に翻弄されて土台がぐらついている。そういう学校や商店、施設が地方に増えている。寂しいなあ。
すぱっと若い世代に入れ替わらないと未来は無いぞ。