21日その2

病院の会計で30分以上待つ。朝に見た通勤の群衆と老人でいっぱいの病院を対比させながら社会の変化を想う。外は吹雪。院内で軽食をとり、大きな天窓から光が差し込むのを待って街へ。

大通りは昼食を求める勤め人たちで再び賑わっている。食堂前には持ち帰り用の弁当が売られていて、どれも600円だ。昨年までは500円だったはずで中身も削られているのだろう。

Book Offに立ち寄る。

中古のパソコンや楽器も並ぶ。エレキギターが欲しいけど、これ以上楽器を増やすのは気が引ける。クラシックギター弦のセットだけ買っておく。

ふと美術の書棚を見たら「大乗寺」という本があり、兵庫県香住町の応挙寺だった。

拝観の延長をお願いして駆け込みで見せてもらったのは2005年だったか

モダンであっさりした四条派は墨絵の教科書に最適だ。700円。お得。

カメラ店ユニクロを物色。

ひろしま美術館で「柿本幸造展」

幼児・児童向けの絵本作家だが、ネット情報はとても少ない。

厚塗りで背景や色面が誠実に美しく描かれていて、引き込まれる。
晩年までコンスタントに制作されており、「古き良き日々」の連作には胸が疼いた。

イラストレータと画家を区別するべきでないけど、こういう仕事もいいなあ。

でも、そういう適性が自分にあるかどうか?ちょっと無理みたいだ。

かなりくたびれたけれど、常設コレクションもチラリ。

セザンヌ30歳代。絵の具をかなり厚く塗っている。

26年後には塗り残しだらけに変わっている。モネにしても晩年まで過激に変化・進化を続けた。円熟とは大違いの生き方。

ということでクタクタ。電車内でうつらうつら。車で来なくて良かった。

かわいいプレゼントが届いていて、中身の餡最中でほっこり。

もう年末もカウントダウンだ。