福王寺

台風一過の快晴。土曜日の朝はいつもラジオだ。最近83歳で亡くなったティナ・ターナーの特集。この人のライブを20歳前に見ている。ど迫力だった。

高校の同級生だった女性の姉さんと二人で。どういう状況でそうなったのか、よくわからない。ウブだったからなあ。

こちょこちょと絵を描いていたら昼になる。

女房は山椒の実を収穫していて腰が痛くなったという。狭い庭にいっぱい植えて歩くのも難しい。隣の土地30坪を買っておかなかったのが悔やまれる。

 

午後、予約した本の取り置き期限が迫っているのでバイクで図書館へ。時折、強風が吹くので自転車は使えない。その足で山越えして可部に抜け、福王寺を目指す。

狭い山道の途中に古びた展望台があり、そこでスケッチ。眼下に可部の町やゴミ処理場の高い煙突が見える。こういう「都市化」された風景が200年ほど前の鄙びた世界に戻るなんてことがあるのだろうか?

福王寺。駐車場から荒れた山道を15分ほど登ると杉の大木の向こうに立派な山門があり、石段を上がると本格的な配置の寺院がある。

池の畔にはモリアオガエルの卵がいっぱい。

ほとんど人の気配がないので、ゆっくりスケッチできた。

俺が広島に来た1977年に落雷で金堂と本尊が焼失していて、その痕跡が杉の大木に残る。こんな寂しいところに雷か。神も仏もないな。

昔に一度来た記憶があるがいつの頃だったか?