手入れ

刃物や筆などの原初的な道具とは違って、電子部品やモータなどは長期間使わないでいるとおかしくなってくる。スイッチや駆動部分に原因がありそうだ。

故障したものをあれこれと触っていると、ふっと直ったりする。手入れという言葉には深い意味がある。

何台か持っているカメラでは再三そういう事が起こっていて、昨日からシャッターを切り続けていると不調が改善してきた。

冷たい風が吹く一日だったがカメラを持って近隣を散歩。

樹木が伐採されたり不要な柵が付けられたり、歩くたびに風景が貧しくなっている。これは手入れでなくて処理である。こころ配りが無い。こんな調子では数年で何百年もかけて築かれてきた景観が崩壊するだろう。

カメラはシャッターと絞りが操作できれば他は何も要らない。オートフォーカスも手ブレ防止もシーンセレクトも使わない。キッパリとそう言いたいところだが、それをするためには高級なカメラが必要になる。それを使ってもスマホ以上の結果は得られないから、もうあまり考えない方がいいのかもしれないな。