らしく

しばらくご無沙汰していた3DソフトBLENDER を使ってみようとして愕然。初歩的な操作が全く思い出せない。2年前までこれで授業もしていたのに!

PhotoshopIllustratorは以前通り難なく使える。インターフェースに大きな変更がなく、その機能も画像修正や印刷原稿など、50年前の技術が電子化されたものだから理解しやすい。

一方で毎年革新的に変化する3D、経験の蓄積が財産にならない。不断の更新を怠ったら取り残されてしまう。

それにしても基本操作ぐらいは覚えていてもよいのだが・・・

これを学習したのは60歳を過ぎてからの頃だった。

前期に授業があり、半年のブランクの後で準備をすると相当に記憶が抜け落ちている。

そこにバージョンアップが絡むから大変だった。もう限界だったな。

忘却は進行していて、1年かけてやっと覚えたピアノ曲を2週間弾かなかったら穴だらけ。まあそれは楽譜を見ればいいのだけどね。

4歳の孫をPhotoshopで遊ばしていたら、新規画面のマウス操作をすぐに真似している。

大学のコンピュータの授業でも、凄いことをしている学生に「どこで勉強したの?」と尋ねたら「適当につついていたら出来ました。」という返事、それが何度もあって、生まれた時から触っていて育った勘の威力に時代の変化を感じていた。

新しいことや覚えることは若い人に任せて、年寄らしく落ち着いて自分の道を歩めばよいと思うのだがこの「年寄らしく」は今「若ぶり」よりも難しくなっている。