定例の通院日、冷たい朝だったが防寒装備で自転車に乗る。
市内への自転車道で何十台もの自転車に抜き去られながら、この10年でサイクリング用の自転車が増えたことに感慨を抱く。とくに高校生で圧倒的だったママチャリが一変して軽快なロードに代わっている。
日中はとても穏やかな好天で、ランチはいつもの千田公園で。
青々としていた木々の緑はすっかり褐色に。
帰路、満潮の太田川。水位は周囲よりも高い。眼に見えないメカニズムが都市を支えている。
市内を取り囲む山々は明るく青かった。それは写っていない。
デジタルになって色再現は格段に向上した。でも、写真に「すべてが再現されている」ことを期待するのは間違っている。
昨夕、空が赤かった。
写真に撮ってもその鮮やかな赤い空は表せない。
北極の氷河の青色が写せないので絵画に転向した写真家が居たな。
夕焼けを見ると決まって宮沢賢治の「よだかの星」を思い出す。「山焼けの空は真っ赤です。」と淡々と描写されているだけなのだが、鮮明に赤く感じる。
それで帰宅後に青空文庫から賢治の作品を幾つかダウンロードしておいた。
長い待ち時間で何篇かを読む。
盛岡に行ってみたくなった。