音の記憶

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故障したテープデッキを何とか再生だけできるようにして、溜め込んだカセットから音響を救出しようとしている。

そのなかに昔、子供達がレコーダーで遊んでいる音声が残っていた。

それが、毎週、我が家に来て大騒ぎしている孫3人とほとんど区別できないぐらいに似ている。甲高い声で仕切っている長男と、低い声で兄貴に応えている次男の会話のリズムが全く同じなのだ。

女房の声も若々しい、信じられないほどに。

時間が巻き戻されてループしている。

 

暖秋

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定例、水曜の通院日。今日も暖かいから自転車で川沿いに日赤まで15km。

今日は何故か順調に処置が済んで、珍しく12時台で昼食がとれる。

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千田公園。日陰のベンチでも寒くない。

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川沿いの桜並木。花の時期よりもきれいだ。大学あたりから日赤まで5km近くも桜並木が続いて微妙な差異を見せる紅葉を満喫できる。

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落ち葉と響き合う色彩。掃除は無用ですぞ。

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こんなルートを素敵な音楽を聴きながら走るのだから最高の気分だ。

広島も良いところだな。

コロナに怯えることもないし、ずっとここで暮らすのも悪くない。

それにしても暖かすぎる。冬は来るのだろうか?

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日没は確実に早くなっていて、会議を終えて家に近づく頃はもう真っ暗だ。

年末までに3つの課題を抱えているのに、この一ヶ月、全く手をつけていない。

アメリカ大統領選挙に気を奪われたか?天気が良すぎて机の前に座っていられないからか。すでに退職後のお遊びモードにシフトしてしまったか?

創作的な刺激が少ない。これは広島の弱点ではあるな。

 

尾道

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ポットの蓋が落ちて割れた。

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修理して使ったら湯気の熱で接着剤が軟化してグニャグニャに。

陶器が柔らかいというシュールな体験。

再び修理した。

写真用ライトやテープデッキも最近修理している。人間は治せません。

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尾道の市役所屋上から。眺望よし。

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先週の宮島に続いて美術史演習は尾道

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左手の阿弥陀堂内部は素晴らしいものだった。右手の多宝塔は高野山石山寺に並ぶ名勝ということだ。全部見たな。

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街中では寺や神社が隣り合うように並んでいる。これだけの社寺を支えた経済力を想像すると「これから」が心配になる。

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全員ではないけどマスクで記念撮影。かなり個人情報は消えます。素顔を知らずに卒業ということになるかも。

ロープウェイや美術館で過密を避ける制限があったので予定のコースをすべて回れなかったが、快晴に恵まれて充実の1日だった。

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ひろしま1DAYきっぷを使って孫に列車旅を体験させたいと連れてきた。

車に比べて所要時間は倍ほどかかるけど、車窓からじっくり風景を眺めるのは良いものだ。

通院日

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夜明け前、赤から青へと見事な階調を背景に、月と星が輝いていた。

これは自転車で決まりだな、と今日の病院行き手段を選んだ。

先週と同じく7時に出て同じルートを走ると、この前も居たなという通勤通学の人たちを再見する。こうして日常生活が繰り返されているのは幸福なことだ。

何十年もこのルートを通勤しているから、その中には10年以上も擦れ違い続けた人もいる。しばらく見なかった人が再び現れたとき、杖をついて片足を懸命に運びつつリハビリに励んでいて、長い時間をかけながら次第に回復していく姿も記憶にある。

視点を変えれば、俺もこの風景の1部を作っていると言える。他の人の人生ドラマの中で、俺はどんな脇役を演じているのだろう。

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 公園でのランチも日陰のベンチでは肌寒くなってきた。

今日も採血失敗。文句を言うよりも看護師が気の毒になる。掛かり付けの医院では失敗ゼロなので、やはり経験なのだろうな。若い人を育てていると思うことにする。

荒俣宏の「アラマ美術誌」を持って行ったのだが、これがすごく面白い。アカデミックじゃないから言えるのだろうけど、こういう飛躍がなければ勉強していても全然面白くないだろうに。さすがに博学で名高い荒俣、久々にビリビリさせられている。

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往復の32km、ほとんどが快い風景の中をゆったりと走れる。

薬はプラシボかもしれないが快適なサイクリングだけでも、かなり健康になっているのではないかな。良い音楽もじっくり聞けて最高でした。

まっぷたつ

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アメリカの大統領選挙をワクワクしながら見守っていた。

僅差である。

大阪都構想もギリギリだったし

英国のEU脱退も際どかった。

どうしてこういうことになるのだろう?

プラスとマイナスの2極に鉄粉が引き寄せられるような現象だろうか。

明確な主張に惹かれる人と、「そうでもないだろう」と反発する人が五分五分になって対立する。

あやふやなプロセスで、何を言ってるのかわからない人がトップに選ばれるような極東の国民には理解が難しいね。

紅葉

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昨日から一転して秋晴れに。

いつものテニスへ。柔らかなラケットを選んでミートに徹する。硬めのラケットで強く打つ方が快楽だが結果はいまひとつ。来週は硬めでいくか。

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テニスの後、八千代の土師ダムへ。紅葉を眺めながらお弁当。

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小さな子供を連れた若い家族でいっぱい。30年前の我々の姿だ。

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いまイチョウの黄色が一番綺麗だ。

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なぜかこういうのも好きだ。

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久しぶりに水彩。

きょうも一日遊んでばかりで、仕事をしなかった。もうヤバい。

厳島神社

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毎年、秋早々に奈良京都で美術史研修旅行が行われていたが、今年は近在の国宝を見直す形に変更された。その2回目が宮島厳島神社なので孫を連れて同行させてもらった。

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霧のような雨は帰る直前まで降り続けた。写真には最適の天候だ。

先日の大久野島といい、おれはすっかり雨男になったようだ。

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予想以上に紅葉が見事だった。というより俺の季節感覚、時間感覚が1ヶ月ほどズレてるのだろう。もう、11月の半ばなのだ。

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シンボルの鳥居は修復中だ。この構図で3人の子供達を抱いて写真を撮っている。

5歳頃の俺も親に連れられてきた。

 

観光客は多い。駐車場も県外ナンバー車でいっぱいだった。

でも、溢れるほど多かった外国人はほとんど見かけなかった。この前に来たのは2年半前、長男が彼女を連れてきた時で、孫はまだ4人だった。

時は流れる。この神社も800年を経てきたのだ。