見えない

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新築ラッシュの我が家周辺だが、残されていた唯一の眺望(自室の机の前の窓から)も、とうとう塞がれてしまった。
丘の上の一軒家というシチュエーションが気に入って、この地に転居してきたのだが、ジワジワと「開発」が進み、昨年から一挙に包囲されて窮屈になってきた。
「息苦しいポジションに追い込まれているが、それを打開するビジョン(展望、未来像)が見えない。」
そんな状況が職場での学科の立ち位置と見事にシンクロしている。

暖かな陽光を浴びて膝の猫を撫でながら、庭で遊ぶ孫を見守る好々爺。
美術を愛好する女子大生に絵作りのツボをアドバイスする老教授。
そういう構図も描けたのだろうが、そうはいかなかった。

でも考えようによっては、有難いことかもしれない。
眼の前の変化に対応せざるをえないので、緊張感を失わずにいられるからだ。


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ウェス・アンダーソン監督の新作「犬が島」が封切られて、近所では最近オープンしたアウトレットの映画館で上映されているので、出かけた。
アメリカ型の消費文化が凝縮した、つまらないところだが、これが21世紀なのだろう。
これに対抗できるのはイスラム原理主義だけかも。

映画はとても面白かった。
日本とは何か?それをこの映画から考えてみるのもいいな。
それにしても、この監督はロープウェイが好きなんだな。