札所巡り

京都には5日間、滞在した。
91歳の母は筋力が落ちていて以前のように一人でシャキシャキとは行かなくなっているが、何とかやっている。眼鏡も使わずにマフラーを編んだりもできるし。
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予報に反して天候に恵まれたので(寒かったけど)2、3時間を使ってちょこっと札所を回っておく。
ここは近所の興正寺。札所じゃないけど梅が見事だったから立ち寄る。
後ろに見えてる鐘楼には子供のとき再々登って七条堀川の交差点を眺めていたものだ。
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反対側に目をやると西本願寺の大伽藍と国宝飛雲閣が見える。
ここから自転車で30分も走れば、ほとんどの名所に行ける。
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札所は200年前の雰囲気を残しているのが良い。ここに来る前に訪れた今熊野観音寺は新規な彫刻やつまらぬ休憩所で、せっかくの恵まれた環境をぶちこわしにしていた。四国八十八カ所でもかなりそういう寺がある。見識の無い坊主が頑張ると大変だ。
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高層ビルに囲まれた六角堂は巧妙に札所の空気を保っている。池坊の本拠地でもあり、そのビルから眺めるのも一興だ。
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御朱印帳に記帳していただく。300円なり。
大きな朱印を押した上に、水が流れるように滑らかな筆さばきで寺の名と日付が書かれる。
自分流で勝手に三十三カ所の御朱印帳を作ってやろうかな。
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寺町一条の尼寺革堂。
隣の蕎麦屋で早めの昼食をとり、付近の店を覗いて雑貨やパンを買ったりして歩く。
そんな午前を過ごして数時間後、広島の我が家に戻れば、なんか開拓地に来たみたいな寂しさ。