世間は年の瀬

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陽光差し込む暖かな研究室で、卒業制作の展示用品を作る。
学生の指導よりも、こうした裏方のサポートが好きだ。
 
定期検診の日なので街に出たら、けっこう車が多い。
お城を超えて市民病院を右折する。いまここに入院している知人が今日、手術を受ける。
術後の痛みが伝わってくるようだ。俺は採血の度にビビっているが今日はスンナリ。検査結果も問題なし。
昨日はクリスマス、すぐに新年で、この1週間は日本中が(とくにテレビが)多幸症のような状態になる。
この期間、募る淋しさに押しつぶされそうな人が増えているに違いない。
淡々と毎日を送っている人も、これほどジャンジャカと囃し立てられたら参ってしまう。
孤独は悪いことで、自分だけが孤独だと思い込まされる。
素朴で地道な暮らしが「貧しさ」に変容させられるのと同じで、こういう変化の背後には、消費を煽って利益を得ようとする人々がいる。
そんなことを、診察を待つ間に考えた。
夕方には常用薬をもらいに近所の医院に行かねばならない。混んでなければいいのだけど・・・。