イメージ 1
通勤途中で最も大きな樹のたもとに今年も黄色い花がいっぱいに咲いた。
風景のごく一部を切り取るとこのように牧歌的な雰囲気となるが、実際はそうでもない。

前回、授業風景を紹介したが、そのときに欠席していたF君がその日の午後、交通事故で亡くなった。
実習も指導しているので毎日顔を合わせており、事故の1時間前にも電話で交信している。
交通量も少ない田園地帯の直線道路で電柱に激突。現場にはブレーキの跡もない。何が起こったのだろうか?
彼とは廊下ですれ違いざまに必ずボディにパンチをくらわしてふざけるという気さくな間柄だった。まとめ役としても重宝な男で、先日刷り上ったばかりの広報チラシにも、企画の推進者として顔写真とコメントが掲載されている。俺と同じく整理の下手な彼の机上は雑品の山で、その一角に眼をやるのは辛い。
まだ20歳だった。