YCAMへ

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昨年末のグループ展、「カメラ・オブスクラ」のメンバーで山口の芸術情報センターYCAMへ。
池田亮司新作インスタレーション展 datamaticsの特別公演と温泉での打ち上げが目的だ。
レセプションには浅田彰が来ていたし、長男の指導教授だった九州大学の中村先生が学生を引き連れて福岡から。「ホリオカンタ君のお父さんですよ」と学生に紹介され興味深げな視線を浴びる。「3日前、一緒に飲んできました。」という学生も居て、卒業して3年も経つのに結束の固いこと。今ごろカンタはマドリッドでステージに立っているはず。
YCAMでの俺は一種のチチロー状態であるが、親バカの極みで悪い気分はしない。

夕方遅くから始まったコンサートに行ってみて驚いた。
いっぱいの聴衆。どこから、こんなに?
おそらく日本中から。いっぱいの若者。
フロアに横たわって巨大な画面の映像と強烈なサウンドを堪能する1時間。
同行した音響技術者のMさんによると画像のネタはPCM録音を映像化したもの(に過ぎない)らしい。
何でこんなものが芸術となるのか理解できない様子だったが、ウォーホールが缶詰を芸術化したような価値観の転換であるとは言え、我々のように特殊な技術に縁が無い一般人にわかりにくいレベルでの転換は少し意味が違ってくる。
あるいはコンピュータ世代にはかなり「自然な」ことなのかもしれないけど。
翌日に至近距離で見た映像は、ランダムな点と思えたものが実は数字であって、なかなか芸の細かいことがされている。
作家本人が美術館の学芸員に「公には説明しないこと」を話しているのを盗み聞きできたことも収穫だった。作品の理解は簡単ではないが、そういう意欲をかきたてる吸引力のある作品である。

コンサートの聴衆はかなりの人が湯田温泉に宿泊したようで、夜の温泉街はちょっと意外な雰囲気になっていた。いっぱい飲んで深夜と早朝に温泉に浸かりたっぷりと芸術に触れ、おしゃべりをしてリフレッシュ。
さて、明日からまた仕事だ。というのだったらフツーだけど、明日からバリ島に行くのだ。あの、ガムランとケチャのバリ。(パリじゃないよ)それも高級リゾートに宿泊。人生変わるかな。
ちょうど聖なる祭日ニュピにあたり、前夜祭のオゴオゴ祭りが楽しみです。