オーディオ

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オーディオ(AUDIO)なんて言葉はもう死んでるのかもしれない。
大きなスピーカー、強力なアンプ、レコードプレーヤーやテープデッキなどで160x50cmは室内を占有するセット。
大型の電気店でも見かけなくなった。
実際にこれを使って聴くことも少なくなっている。
たいていはヘッドセット。

電気を通すこともなく死蔵されているとトラブルも発生しやすくなる。
雨の土曜日、ひさびさに電源を入れてみたらあちこちで異常が発生していた。
テープデッキはカセットが動かない、取り出せないと重症。
たいていセンサーか駆動系が原因しているので、内部を覗いてみる。
腰が痛くなるほど触りまくって、モーターからの動力を伝達するベルトの空回りと判明した。
それにしても使われている素材、部品、どれもが情けなくなるほどのちゃちな設計だ。
パソコンの異常もハードディスクの回転軸が最大の原因と推測しているのだが、近年の駆動系の堕落にはぞっとさせられる。
もちろん時代にはそれぞれ得意分野があって、すべての面で発展したり衰退するものではないが、機械化された文化の基礎がこれほど脆いとは。

先端ハイテクの機器が9800円の自転車に乗っているようなものだ。
駆動系の結晶である自転車の大切さを思う。
若者には、確実になめらかに回転するってことの実感、意義、美しさを知ってもらいたい。