アルパークに大きな無印がオープンしたそうだと女房が言う。雨で出かける人も少ないだろうから行ってみることにした。
図書の返却日が迫っているので西区の図書館に寄る。
蔵書、品揃えに驚き。安佐南とぜんぜん違う。特に芸術関係は10倍ぐらい多い。子供向けの分類も良く出来ている。それに開放的でまとまった空間。
犯罪と災害と汚職の安佐南、情けない。
ところで、アルパーク周辺は駐車場に向かう車が長蛇の列を作っていて、こりゃ敬遠するべきかと思ったほど。幸い向かいの棟の7階に駐められた。
確かにとても広い。2フロアを使って多様な品々が大量に展示されている。
なるほど世界最大か。そして平日とは思えないほどの人出だ。
(開店からまだ4日目だから当然なのだろうけど)
書籍も多く古本もテーブルに並べられている。天井までぎっしりのディスプレイも威圧感はなく色面で迫って効果的。
何十種類もの香料がポンプ式で楽しめる装置。これは面白い、楽しい。
この店はデパートが撤退した後に入ったのだけど、この入れ替わりは時代の変化、新しい価値の提案力の差を感じさせる。いま市内中心部は人影もまばらだろうが、ここには次々と人が押し寄せている。数年前にオープンしたイオンアウトレットと同様に、しばらくは人の波が絶えないだろう。
ただ、百何十万人の人口圏でどこまで需要を維持できるか?(イケアも結局出店を見送っている。)そして、車に乗って郊外の大型モールで大量の買い物をするというアメリカ型の消費が、この先も続いていくかどうか。
デパートが誕生し、盛え、縮小して行った歴史ほど長くはあるまい。
世界最大を謳った売り場だが広大な売り場に無印の棚をぎっしり並べただけで、恒久的な投資はされていない。或る日、さあっと片付けて、福岡あたりに移っているなんてことは十分に考えられているはずだ。
入り口に置かれた現代彫刻?これは県北部で廃校になった小学校の部材を並べたもの。
こういうアイデアを次々に実現していく柔軟性が無印の強みだ。
デパートにはそれができなかったんだな。
こうもデパートにこだわるのは、子供の頃に再々、近所のデパートを遊び場にしていて、大きな影響を受けたからだ。なんとか起死回生、蘇ってもらいたいものだ。