予報以上に晴れ渡る。昨夜から何処かに行こうと画策していて、海沿いが俺の第1候補だった。今朝は裏庭に巨木が茂る旧道沿いの街並みを夢に見た。
でも結果は、山沿いの湧永庭園だ。
名物5000本のバラを期待したのだが、まだ早かったか。
日陰を探すほどの強い陽光。人は少なく春蝉が静かに鳴き続けていた。
花壇の花もいつもより少なく、雑草が多くて荒んだ印象。製薬会社の余力と好意で無料開放されているこの庭園だが、昨年からの製薬を取り巻く状況を思うと無理からぬことと想像される。
「まさかオープンしているとは!」と駆けつけた。広大な庭園は人影も少なく、ゆっくりと散歩していると少しは難しいことを考えたり音楽を構想してみたくもなる。
きらめく木漏れ日の午後2時。
毎回、休憩している第2庭園の東屋を探す。そしてお昼寝。
ここは2年ぶりかなと話していたのだが振り返ってみると2013年以降に訪れた記録はない。まさか8年ぶりとは!何かの間違いじゃないか?
近年は牛田公園や植物園でバラを見ることが多かった。またこの時期はテニスの大学対抗戦があって週末は練習でつぶれていたことが手帳に記されている。
その頃のスナップ。このブログにあった。
10年前、まだ孫は居なかったからジジババではなかった。
そして今。10年後はあるのか?
帰りは高速道路に沿って千代田、飯室、久地を走る。なだらかな高原から次第に急峻な地形になり、谷を抜けたらアストラムの電車が見えた。
「なんて所に住んでるのだろう」旅行から帰るたびに感じること。