50年以上前の話だが、羽振りのよかった親戚の表の間には、ピアノがあり、その傍らに琴が立てかけられ、三味線もあったような・・・・
妹が最近になって電子ピアノを買ったという話を聞いて、思い出した光景だ。
妹は昔、ピアノを習っていたが家にはオルガンしかなかった。3オクターブぐらいの鍵盤だから練習にならず仕方なく止めてしまった。その無念を思い出したらしい。
俺はピアノと付き合いだして25年以上になる。(テニスと同様に全然上手くなっていないなあ)ピアノがステイタスでなく普通の楽器の一つになって久しい。
それでもまだ女の子にはピアノを習わせる家庭がある(次男ところみたいに)けれど、琴を習ってる話は聞いたことがない。
福山は琴の生産70%と言われているが経営は成り立っているのだろうか?
着物の生産が海外に流れたようにはならないだろうけど、相当な苦境にあるだろう。
花嫁修業、良妻賢母と同様に死語になった令嬢の趣味、教養としてピアノ、琴、三味線(長唄)が必須のものだった時代があった。
それは多分、商店街の歴史、盛衰とシンクロしている。
令夫人という言葉も母親から聞いたことがあった。
そういう世界にも触れてみたかったな。