アニメーションフェスティバルが終わった

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連日の晴天で猛暑の中、涼しくて暗い会場で100本以上の作品を見た。
頭の中は混乱して整理されていないけれど、たくさん詰め込んで掻き回した効果はあるはずだ。
最終日の受賞発表は見なかった。(孫のケアと重なって、こちらを選択した。俺の中の優先順位はいつも家庭だったな。それとこれまで評価に共感できたことがないし。)
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一流どころが会場に集結していて、こういうイベントが市民レベルの盛り上がりで評価される無理を感じる。人々の暮らしのゆとりと文化的環境(街中に大学があって、若い人がぶらぶらしている)が必要なのだ。残念なことに自分が教えている学生も積極的にこの会場に足を運んでいない。
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ずいぶん昔の卒業生には何度も出会ったて、会場でスナップを撮ってもらった。
強いアート志向が今の学生には馴染めないのだろう。確かに西欧の芸術観は重すぎる。
リオの会場を演出した映像を見ながら、フェスの日本作品を思い出す。
とても洗練されているがフラットで淡泊な表現は、審査の大半を占める欧米人には物足らないだろう。
日本のアートは既に方向性を定めていて、欧米的なものへの志向を止めているようだ。
それは日本的と言うよりも、世界中の若い人にとっての新しい文化にフィットするものだ。
そんなことを考えたのだが
俺が一番、気に入ったのは、油絵の具のマチエール感に溢れた、北欧の暗い伝説をテーマにした、若いロシア女性による作品だった。
中途半端なポジションで迷ってる自分が見えてくるね。