学期末

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小中高はすでに夏休みだが、我々は今日から。
当分は行事が続く
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1年生はようやくコースに分かれた。映像・アニメーションコースは9名。
このシンプルな部屋がすぐに満艦飾のギラギラになる。
以前と違って入学前からやりたいことを明確にしている人が多くなった。
4ヶ月、様々な実習をしてから7つのコースを選択してもらうシステムだが、「どれも楽しかったから迷ってしまう」ことが少なくなって、ここ数年はアンバランスな人数配置になっている。
何十年も同じであるはずは無いけどね。
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2年生になると1台ずつマックが与えられる。ほぼ全員がネット動画を見ながらの作業で、こういう悪習もすっかり当たり前になってきた。
二十歳を過ぎたら卒業だから、常に若い環境で自分の歳も忘れる。
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版画について講義することになったので、これまで美術科が購入してきた参考作品の一部を並べて、実物を鑑賞してもらった。
それから地階の元ボイラー室を改造したダークな版画室でプレス機などを見せる。
俺が絵画コースに居た10年前までは銅版画をしていたし、グラフィックではシルクスクリーンをメインに版画が実習の中心だった。
絵画よりも気軽に飾れて、現代の暮らしにもマッチするから、可能性のある分野なのだけどなあ。

地方で地道にやっている美術系大学の現状をチェックしてみると、絵画・工芸という従来主軸だった分野への志望が激減していて、溜め息がもれてしまう。
大都会に進学する余裕のない層はファインアートよりもデザインを選ぶということだろうか。
ともかくも、時代は変わったのだ。