女房おせち、おれ登山

馴染みの「ひらきやさん」で、おせちの講習に誘われた女房に同行して、おれは経小屋山で山帰来を採集することにした。
山裾を平行に走る道から適当な登坂ルートを選ぼうとしたが、平行移動だけで1時間歩いて「残念さん」の社に着く。
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明治維新の戦いで非業の死を遂げた侍の最期の言葉が社の由来だ。
梅原猛の説では神社のルーツは無念さの鎮魂ということになってはいるが、これほどストレートな名称だと、どんな願い事も叶いそうにないな。
ここから登坂開始。
屏風のような岩壁に腰が引けるが、登れるところまで行ってみようと前進。
繁茂するシダで道が見えない。あまり利用されていないようだ。
45度近い急坂に息が切れる。5分歩いては休み、汗を拭いては登る。
呼吸が乱れ、疲労感が強くなり、バッタリ倒れてしまいそうな不安が・・・・。
といっても戻るよりも進んで、尾根沿いのメインルートに出た方がいざというときに助けてもらえると考えて前進。
これまで山では、雪の夜とか危険な状況に何度も直面しているが、不安を感じたことは無かった。
病み上がりということもあるが、年老いたのだな。一人が怖いなんて。
何とか尾根に辿りついたら、このあたり見覚えがある。1年前に女房と来た時に昼食を食べた440mのピークだった。
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帰り道から登坂ルートの写真を撮る。下がオリジナルだが「こんなに緩やかではなかった」と思うので修正したのが上部。
同じようなことをトルコの遺跡でも感じた。客観ってどういうことなんだろう?
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3時間半後、痙攣することも無く無事に帰還。今年は山帰来が少なかったな。
「ひらきや」では女性陣が和気藹々とおせちを作っていた。
これを持って元旦は京都へ。母の卒寿を祝って親族が集まる。我が家も全員集合。今年もまた京都だ。ということで今年の締めくくりで良い運動が出来た。体重も久々に55kgラインまで落ちている。
この調子で新年を迎えよう。
皆さんも良いお年を!