音の速さ

我が家の周りは山ばかりで、自室の窓からも大きく見える荒谷山が最も近い。

けっこう急峻で山歩きを気軽に楽しむというルートではないからあまり近づかないのだが、さすがに火山にも飽きてきたので昨日から二日続けて登った。

中腹に長楽寺の奥の院になる鐘楼と不動院があり、そこまでは眺望が良く、登り口から標高差２２０ｍだから往復しても1時間程度と適当だ。

直下には我が家も見える。

ここで鐘を撞くと聞こえるはずだろうと、女房に電話して確かめてもらったら、思ったよりもタイムラグがあり3秒ほど遅れて聞こえているようだった。

１ｋｍは離れているから当然のことなのだが、いま自分に聞こえている音を3秒も後に女房が聞いているなんて奇妙な気分になる。

地図で見ると自宅から鐘楼までの距離は1675mで標高差は280mだから、三角形の斜辺を求める公式から1700mを算出する。これを音速の340m/秒で割ると5秒になる。

俺のことだからこの計算も間違っているのだろうけど、それほどかからなかったのでは？

いずれにせよ楽しい実験だ。