久々?

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この2年間、針穴写真をやっていなかった。
日陰が少しヒヤリとするような気候で、晴れた日でないとうまくできないという制約もあり、何度か見送っている中に、2年間が過ぎていた。
素朴な装置で写し取ったが画像が、暗室の赤い光の中で浮かび上がる体験に学生はとても喜ぶ。
これは欠かしてはいけない。
この2年は、3DのCGにかなりのめっていた。
個性的な表現が難しいというか、偶然が働きにくいので表現のツールとして難もあるが、次世代の標準として避けられない課題だから。
でも、針穴のようなストレートな体験を提供することも劣らずに重要で、学生にやらせたいことがいっぱいあって短大の無理を感じさせられる。
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今日は学生と共に現代美術館へ。
今月半ばから休職するために幾つかの講義を集中形式にしているので、土曜は忙しくなっている。
それでも働ける喜びがそれに勝る。
これまで何度もこの美術館に連れて来たけど、庭の彫刻を回って解説するのは初めてのことだ。
やっておけばよかった。今頃になって気づく。
特別展示はチェコのアールブリュット。強烈な作品に初々しい1年生がしっかり反応していて、予定していた倍の2時間以上を過ごす。
作品は異様な集中で制作されていて、自分が自身を置き去りにして「標準」ばかりを追い求める教員病に、どっぷり浸かっていることを思い知らされる。
帰りは久々に画材店に寄ってみたくなったが、触発されるものがなく、スケッチブックを何冊か買う。
店の品揃えから、ここもすっかり老人の世界になっていることが伺える。
オーラを放つような画材を揃えているクラシックな雰囲気の店が、昔はあちこちにあった。いまも何処かにあるのだろうか。不安になってくる。