コンクール審査

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高校生デザインコンクールの審査へ。
会場には県内の美術教員がほとんど集まっておられる。
逝去されたT先生が長らく審査のヘッドを勤められていたので、まず黙祷から。
甲乙つけがたい力作の数々で大変な努力の跡も伺えるし、先生方の熱い視線も背後に感じられるので作品に集中して評価するのは難しいものだ。
また工芸や立体も含まれるので観点の切り替えも難しい。
こういう状況で3人の審査員が相談しながら決めて行くのだが、3人とも大学教員で作家なので合意は滑らかに進む。
学芸員や画商がはいると視点が多様になるのだろうけど。
ま、どのようにやっても現在の価値基準に順応したもの(良い子)が選択されるということで未来を切り開く強烈な個性が排除されるのは宿命みたいなものだ。
朝から夕方まで6時間かけて丁寧に見せてもらい、この厳しい時代でも、これほどたくさんの若者が創造の火を燃やしていること、先生方も熱心に指導されていることが実感できた。
このなかから次の世代を切り開く人が育って行く。嬉しいことですね。
何か一言を、と求められてそういう感想を述べました。
見渡せば、自分が最年長みたい。こういう自覚は出来ていなかったな。