Show & Tell

あれまあ、もう25日。久方のBLOGです。
先週、帰りの自転車で聞いていた中学生向け英会話でShow & Tellという話題があった。
パーティの余興らしいが、例えばネックレスを持って行って、その来歴について語る。好きな縫いぐるみを見せてその理由を語ると言うようなものだという。
いろんな手法で会話を鍛えている。こういうことは大切で、英会話の能力以前に話す内容の有無が問題ではないかと以前から考えていた。
小説にしても描写よりも創作が好きなので、どうも日本のものが性にあわない。
本当のことよりも、おもしろい話が聞きたい。だいいち「本当のこと」(真実というらしいが)、そんなものなんてあるのかな?
ということで思い出したのが、別役実さんの本、たとえば「道具づくし」。
いささか下がかったネタが多いけど、真実をあざ笑う巧妙な語りには何度読んでも痺れさせられる。
もっともっと嘘をつくようにならなければ。
さて
自分でShow & Tellに出せるものが身の回りに在るかと見渡したら、
これがありました。
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小学校のとき、近所のデパートで見て、欲しくなり念願かなって入手したもの。
実家の天窓から京都タワーの落雷を見たことしか記憶はない。
小さなものだから性能は良くないけど、持っているだけで嬉しくなる。
安倍公房が何かで書いていた「詩人にとっての必需品」にこの望遠鏡が入っていた。
ロンドンの骨董市にもこのタイプの望遠鏡がどっさり並べられていたから、19世紀を支えたものの一つだったのだろう。
すっかり時代遅れになっているけど昨今の出来事を見ていると、もういちどスポットをあてても良さそうだ。