平和の8月

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「せこへい」という奇妙な名称の活動があってhttp://ha3.seikyou.ne.jp/home/heiwa-seminar/sekohei.htm
その展示が大学となりの不動院で明日から開かれる。
同僚から依頼されて自作と学生の映像作品を片隅に展示した。
自作は5年前に制作した原爆ドームが吹き飛ぶという不謹慎な映像。
学生は実習課題のアニメーションで、昆虫採集での小さな殺戮と悔恨を主題にしたもの。
コンセプトは理解してもらえるだろう。
毎年、この時期になると平和に関係するイベントが開かれ反核と平和一色に塗りつぶされる。
この「一色に塗りつぶされる」というのは、よろしくないですな。
それでは皇国の聖戦を支えたものと同じものになってしまいます。
「皆で一緒にやりましょう」が苦手なので、そのように感じるのだろうけど・・・・

展示の後、珍しく早くに帰路についたので、いつもと違って往路のコースを逆に走ってみた。画像にあるように、朝は太田川に沿ったサイクリング道を走り、帰りは新道沿いとループを描くような通勤ルートをずっとキープしていたのだが、きょう、反対に走ってみてホントにびっくりした。
毎日見ている風景が全然違う。
光が逆方向になっていることやアングルの違いのためか、まるで初めてこの道を走っているように感じられる。
ペダルを漕ぐ動作までが戸惑って股関節が脱臼しそうになったり、驚くことだらけ。
何よりも自分が驚いたことに驚いた。
ただ、反対方向に走っているだけなのに。

鉄道に乗っている時には右を見るか左を見るかで悩ましい思いをする。往復しても光景は異なる。それとは違って、定型化、パターン化した行為のなかで鈍化する感受性の問題だろう。

単調な繰り返しの中で我々が見失うものは相当に多いようだ。
旅に出なければ。