いもぼう

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台風が接近中で何となくワクワク。
風よ吹け、雨よ降れ。

7月末は納骨の法事で京都に行っていた。
35度を越す猛暑だったが東山の東福寺はさすがに紅葉の名所だけあって木陰は多く、なんとか暑さをしのぐ。我が一族にとって初めての儀式でまっさらのお墓。
家を出て墓に入るということの実態。
結構寂しいことだが、ご存知のように東福寺東大寺興福寺を合体させたと言われるだけあって、とても立派な寺で朝夕に法事も営まれているし、そこらの墓地とは比較にならないシチュエーションなので心も軽い。

友人が祇園の「いもぼう」を食べたいというので息子と共に同伴。(青い矢印がそれ)
しかし母親がいつも作っているものとは大違いで、砂糖味が強く、これじゃまるで「肉じゃが」ではないか。
狭い円山公園で「いもぼう○○○屋本店」と「いもぼう○○○屋本家」が隣りあわせで紛らわしいこと、このうえない。
本家争いは京都では日常茶飯事。狭いところで長年暮らしていると近親ほどにイガミ合うことになるのは自然なことだ。
それはとてもウンザリするような事なのだが、生活そのものだから離れられない。
滞在中もその類の近所のいざこざの仲裁をする羽目になったが、実に愚かしい人間が世間には居るものだと思い知らされる。でも同じ町内に日本最高学府の医学部教授や哲学者も住んでいたりする。以前には人を殺したヤクザも居た。
同じような人間が集まった団地で誰もが高学歴を目指すなんて、ホンマに異常なんだけどね。
均質からは程遠い多様さ。これも京都の魅力だろうか。