PROCESSING

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久々の立ち読みで刺激的な本に出会う。
Built with Processing
PROCESSINGというプログラムの日本では初めての解説本だ。

20年ほど前にコンピュータが出始めた頃、俺はBASIC言語で幾何学的なパターンを描いて楽しんでいた。
それなりに手間な物だったが完全に紙と鉛筆による造形から隔離された世界があった。
いまではパソコンが「進化」して油絵表現まで出来るようになっているが、バーチャル=仮想という屈折がむなしさを生んでいる。
プログラミングはパソコン本来の表現体だが、趣味でやるには難しくなりすぎた。というか絵を描いたり音を出したりする素朴な(お遊び的な)機能が消えていった。
もう一度プログラムをやってみようと思い立って、数年前にC言語の講座に参加したが、視覚表現に至るまではとても付き合いきれないと絶望したものだ。

3年前に息子からDBN(Design by numbers)について知らされたが、その時はあまりにも簡易なものと感じた。
それが急速に発展して映像までも含む表現力を持つに至っている。
しかも無料。さすがMITの底力。
http://www.processing.org/

またこの本の印刷はとても凝ったもので、タイトなレイアウトで繊細な下地が作られ、とてもお洒落に作られている。デザインとプログラムを学んだ著者のセンスに感心。